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2018/12/14

深夜、彼女にメッセージを送信した。 どんなふうに読むのかなぁ、誤解させるのかなぁと思いつつ、送信ボタンを押す手を止められなかった。

まだ何も決心していないし、確たる気持ちなどない今、こんなことなど書き送らずに、もう少し先送りにする方が賢明な気もするのだが……

でも、無言に堪えられないのだ。何かを言い続けていないと不安なのだ。

本当にボクがいい奴なら、何も言わず、彼女の決心を見守るべきなんだろう。

そうできないボクは未熟だよ。だから、こんなところに言い訳めいたことを書き綴っている。

 ひょっとしたら、彼女ならここに気づいてくれるんじゃないかな、なんてことを思いながら。
カーテンを開けたらジョウビダキがいた。 美しい鳥だがとても臆病で、時に窓ガラスに映る自身の姿に怯えるほど。
そのビタキとカーテンを開けた瞬間目があった。
誰かの魂がこの美しい鳥に何かを仮託してくれていないかと思った。