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2019/01/06

人の気持ちは本当のところでは何も理解できないんじゃないかと思う。
せいぜい、自分だったらどうだろう? と推量するだけで、本当のことなどわかっちゃいないんだろう。
人がどんな気持ちでいるのか、どんな気持ちで行動しているのか、それを把握しようと断片的な情報をどんなに掻き集めたところで、本当のことはまるで違うところにあったりするんじゃないだろうか。
毎日顔を突き合わせていたってすれ違うのに、離れてしまえばわかるはずもない。
知っているのはただその人の過去の、断片的で外形的なことだけで、今現在のことなど、量り知ろうと思うこと自体が無意味だ。

その無意味なことを毎度毎度繰り返している。

昨日も今日も明日も。

畢竟、人を思うとはどういうことなんだろう?
無意味に無意味を重ねた果てに、思いとは遥か違う場所にいるんじゃないか。

そんな気がする。
目覚めると雨上がりの靄があたりを包み込んでいた。なぜかほっとした。
晴れ上がった日が痛い日もある。
年末年始続いたアルコールに、穏やかな雨の日は目にも心にも優しい。