2019/01/07
昨年の今頃狂い咲きした庭の椿が今年はひとつも花を付けない。柚子の実も大きくならず香りも良くない。花や果実の出来不出来は年ごとに不思議なほど振れ幅が大きい。花のことなど気にもしていなかった頃には、花なんてものは毎年同じような時期に同じように咲くものとばかり思っていたのに、今は思うに任せない方が当たり前、くらいに思っている。そういう自分の変化の振れ幅も笑えるほど大きい。
つくづく、当たり前なんてことはどこにもないのだなあと思う。
かつて、狂い咲きした椿の話をして笑いあった。
今は椿のことも柚子のことも、ひとりで黙って眺めている。
今はそれが当たり前。
ということは、この当たり前もいずれ当たり前ではなくなるということ?
そう思うと、なんとなく笑えた。