2019.06.22
L.H.Berlioz:Rákóczi March by Sir Georg Solti with WPhはて? ショルティって指揮者はどんな人物だったのだろう? ふと、そんなことが気になってwikipediaを眺めていたら、目からウロコなことが載っていた。ホント、知らないまま放置してることって多いなあとつくづく思った。
指揮者のタクトとオーケストラの演奏、なんかズレてね? これはもうずーーーっと幼い頃から思い続けてきたことだけど、結局誰にも聞くことなく、そういうもんなんだろうなあ、と勝手に思い込んできた。むしろ、おかしく思う自分の感覚の方が変で、音感が悪い証拠なのだろうと隠してきた感すらある。
例えばカラヤンとウィーンフィルの演奏。カラヤンがとても流麗なタクト振りであることは一目瞭然。だが演奏はちっとも指揮には合っていない。素人にはそう見える。だからなぜ彼が一流と言われるのか、イマイチわからない。
結局、指揮者の役割はタクトを振ることではなく、曲解釈とか演奏指導の段階で発揮され、実際の演奏時には、ただ音に合わせて気持ち良く踊っているものなんだろうと、半分マジで思ってきた。
違うようだ(笑)当たり前だけど。
タクトを振り下ろした瞬間に音が鳴り出すようにとうるさく指導したのはこのショルティくらいで、ヨーロッパの一流オーケストラは今でも、指揮者のタクトから遅れて演奏するものらしい。
なんでだあーー、と素朴に思うが、その理由にはまだ行き着いていない。だがショルティの場合は振り下ろしたタイミングで音が鳴り始めることは確かで、どうりでこの一見頑固ジジイっぽい指揮者がキレッキレに見えるわけだ。以前からショルティのシャープなタクト振りが好きだったけど、こんなところにその理由があったとは(^^ゞ これでスッキリした。
1997年没。ショルティと言えばシカゴ交響楽団。このことも知らなかった。
相変わらず知らないことだらけ。世の中は広いよ、まったく。
それにしても、この時のショルティはムチャカッコいい。ラストなんか惚れてまうで、マジで(笑)