2018/12/28
いい天気になった。寒いけど、陽射しは強く明るい。西の果てのこの場所は、冬は大陸からの季節風が容赦ない。関東平野なら当たり前に見られる雲ひとつない冬晴れも、ここでは年に何度もお目にかかれない。
ってな話をすると、へぇ~、じゃあ雪国みたいな曇天なの? と問われる。
いやいや、そこまでじゃないんだよ。千切れた雲が浮かんでるだけ。それが思ったより速く流れるだけ。
そう答えると
へぇ~、そうなの。と彼女は素っ気なく応える。
で、お天気の話はこの辺りで終わり。北の国からやってきた彼女は本当の雪空を知っている。きっと冬空の話をしたところでホントは面白くもなんともないはず。
それでも、こんな話ですら彼女は微笑んで聞いている。カフェで隣り合っただけの、見知らぬ相手と交わすような会話でも、ボクたちにはひとつひとつに意味があるように思われた。
それはなぜだろう? なぜ彼女だけが特別なんだろう? なぜボクだけが特別なんだろう?
去年の今頃、こんなこと考えてたかなあ? 二年前は? 三年前は? 四年前は?……
来年の今頃、こんなこと考えてるかなあ? 二年後は? 三年後は? 四年後は?……
そう考えると、なぜだかふっと笑えてきた。頬が緩んでることがわかる。
おかしい?(笑)
※ふと、この曲が映画館で流れていた頃のことを思い出した。駅ビルの中にあったシネコンで、週に何度も映画を観た。
ひとりで。
暗いな(;´д`)トホホ…(笑)