2019/01/20

今日は日本全国津々浦々、神々が忙しい日だね。受験生で一度も神頼みしない強者も数少ないだろうから、

とまで書いたところで、中学三年の正月、仲の良かった四人で三社参りした時のことを思い出した。そのうちのひとりが、オレ、鳥居を潜られないんだ、と言って鳥居を外から周り、結局、神頼みしなかったのだ。
その時は変なやつ、としか思わなかったが、今から思えば彼の家庭内では宗教的儀式習慣や話題が日常的だったことを思わせ、あの時、彼はどんな気持ちで神社を訪れたんだろうか聞いてみたい気がした。

そう言えば高一のクラスメイトには坊主になると頭を丸めた奴がいた。最初は冗談と思ったが、段々エスカレートし、終いには机の上で念仏を唱えながら座禅を組み始めると、その本気さに感心するやら、変人さに呆れるやら。
しかし根はホントにスケベなやつで、ヨダレ垂らさんばかりにエロ話に参加するから、お前、坊主になるくせにおかしいだろ？と言うと、宗派で禁じられてないと都合のいい返答をした。今ごろはただの生臭坊主に違いない。

ホテルチャペルの結婚式はどうだか知らないが、昔は教会で式を挙げるとなると、日曜学校に決められた回数通う必要があった。スケジュールがタイトなのでと申し出ると、では特別にあなたたちのために日曜日以外にも教室を開きましょうと言ってくれた温厚そうなシスターがいて助かったことをふと思い出した。
あの時はそれをラッキー、くらいにしか思わなかったし、毎回どんな話を聞いたかまるで憶えていないが、今振り返るととても貴重な経験をしていたのかもしれない。
クリスチャンでもないのになんとなくキリスト教にシンパシーを感じるし、宗教音楽が嫌いじゃないのは、あの時の経験も何かしらの影響を与えているのかな。

自分は無宗教だと思っていたが、思い出せば葬儀以外にも宗教に纏わる記憶はあるものだ。ちょっとホッとした。
幼い頃、祖母に連れられて花祭（灌仏会）に出かけた記憶もふわっと蘇ったしね^_^