2019/01/30

今日は寒さが緩んだ。朝から風のない穏やかな景色が窓の向こうに広がっている。
おそらく、樹木の枝先を一つ一つ確かめると、この時期はすでに芽吹きの準備が出来上がっていて、あとはその時が来るのを待つばかり、という感じだろう。
今年の春は海棠もなく梅も寂しく、椿も咲かない。山茶花も心なしか鮮やかさに欠ける。ここ数年の中で今年が最も寂しい庭になる気がする。

花に限らず、よくよく目を凝らすと周囲の様子は毎年少しずつ変わっている。何事もないように見えるのは、その僅かな変化に気づかないだけなのかもしれない。
すべては僅かな変化が連続した結果として今がある。
そういうことなんだよ、と苦笑いするしかない。