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2019.06.10

散歩道の途中に小さな大学のキャンパスがある。たまにそこから最寄り駅までの1キロ弱、学生と一緒になることがある。
相手が複数で談笑しながら歩いていれば気にもならないが、ひとりで歩く女子学生とふたりきり、というケースだと妙に気づまりになる。途中、車の通らない細い路地があり、そんな寂しい場所を見も知らぬオヤジと歩くのはさぞ嫌だろうと変に気を遣ってしまうのだ。だから、そんな時は足早に先を歩くことにしている。

ところが昨日、たまたま聞いていたラジオ番組がつまらなく、選局し直しながら歩いていたこともあり、ふと気づくと道路の反対側をひとりの女子学生が歩いており、歩きスマホのオッサンを余程邪魔に感じたか、足早にボクを抜き去ろうとするところだった。
あちゃ〜、こうなるともういけない。ボクは女子学生の後ろを付き纏う不審者のポジションに陥ってしまった。

ここで走り出されたらマジ不審者扱いだなぁ、でも抜き返すのも大人げないなぁと逡巡するし、いくらお尻好きのボクでも、さすがに娘と同じ年頃の女性の後ろ姿には興味が湧かないなぁ、とか考えながら視線が泳いでいる。こりゃまさに不審者だよ(;´д`)トホホ…

そういうオッサンに気を遣うでもなく、女子学生は平気な様子で裏路地に進む。こっちはどうしたものか異常に気を遣う。
幸いなことに路地の入り口でひとりのご婦人が家の前を掃き掃除していたので、そのご婦人に、おはようございます! といつも出さない大きめの声をかけ、その学生に、後ろを歩いているのは不審者じゃないよ〜、とアピールしてみたりする。

だが、ご婦人から見えなくなるあたりから日当たりの悪い路地が本格的に始まり、いよいよ気まずい。きっとその子は変な不審者に付き纏われ、今ごろは、誰かぁ〜、と大声を出す用意でもしてるんじゃないか、なんてことを思ったりする。

その子との距離は縮まりもせず開きもせず、ずっと等間隔のまま。ここで抜き去ろうとすれば、相手はまさに襲いかかられる!という恐怖心を抱くだろうし、かと言ってここで速度を緩めるのは男の沽券にかかわる。

そんな重苦しい行程が5分も続いただろうか。ようやく薄暗い路地を抜けたと思ったところで……

洗車中のオヤジに、お前、女子学生に付き纏う不審者? というような目で見られた_| ̄|○

女子学生さん、無闇にオヤジを抜き去るのは止めましょうね^_^

土日はこんな青空が広がった。吹く風は涼やかで心地よかったんだけどね。